企業が情報発信やマーケティングを行う上で重要な役割を担う「オウンドメディア」ですが、確固たる成果を得られるまでメディア運営を続けるのは、決して簡単ではありません。実際、オウンドメディアを自社で運営管理している企業様の中には「メディアを立ち上げて長くなるが、一向に成果が出ない」「コンテンツ制作や運用にかかる社内リソースが不足している」など、様々な課題やお悩みに直面している方もあると思います。
こうした中で増えているのが、オウンドメディアの運用代行を専門会社に外注するケースです。私たちスプーもその専門会社の一つ。弊社は創業以来20年以上にわたり、数多くの企業様のご依頼のもと、課題解決・成果最大化を実現するオウンドメディア運営を総合的に支援してまいりました。本稿では、弊社の豊富な成功事例の中から主なものをピックアップしてご紹介してまいります。オウンドメディアの運用代行をお考えのご担当者様はぜひご参考になさってください。
目次
代行会社の選び方のポイント
弊社のようにオウンドメディアの運用代行を行っている会社は多数あり、各社それぞれ強みとするものが違います。その中から、自社に適した運用代行会社をどうやって選べば良いのか分からないという方は多いのではないでしょうか。
代行会社を大きく分類すると「コンサル系」「SEO系」「コンテンツ企画系」の3タイプに分かれます。この中から、皆様が直面している問題や解決したい課題の内容にマッチしたタイプの代行会社を選ぶと良いでしょう。
コンサル系
クライアントの経営戦略を理解した上で、マーケティング施策として適したオウンドメディアの運用方針や目標・ターゲットの設定、コンテンツ設計や運用体制の構築などのサポート・コンサルティングを得意とする会社です。
代行会社には自社のビジネスや業界の動向に関して正しく把握・理解してもらう必要があるため、同業種での実績があるかどうかは一つの判断基準になります。また、継続的にオウンドメディア運営を共に行うパートナーとして強い信頼関係を築ける会社かも重要なポイントです。
SEO系
SEO(検索エンジン最適化)対策に関する知見が豊富で、Webサイトを検索上位表示させる施策を得意とする会社です。
既に運営中のオウンドメディアがあり「検索からのページビューを今以上に増やしたい」「狙った検索キーワードで上位表示させたい」といった流入改善を目指したい企業様におすすめです。
自社と同業界でのSEO対策の実績があるか、SEO以外のWebマーケティング領域にも対応できるかなどが選考のポイントとなります。
コンテンツ企画系
オウンドメディアを構成する、記事やコンテンツの企画・制作を得意とする会社です。クリエイティブの強いWeb制作会社の多くがこのコンテンツ企画系に分類されます。
ターゲットの嗜好を分析し、興味・関心を持って読みたくなる満足度の高い記事や独創的な企画・キャスティングでオウンドメディアの魅力を高め、認知アップやファン層の拡大、SNSでの拡散を期待できます。
制作力や企画力は実際のプロダクトにあらわれますので、運用代行を依頼する際は、その会社の制作事例からコンテンツの面白さや創意工夫の程度をチェックしておくと良いでしょう。
Web制作・コンテンツ制作をご検討中の企業様、内製が負担になっている担当者様、「Web制作会社スプー」に、お気軽にお問い合わせください!
スプーは「コンテンツ企画力」でオウンドメディア運用をサポートします
私たちスプーは、オウンドメディアの運用代行会社としては前章の「コンテンツ企画系」にあたります。創業以来、オウンドメディアという言葉のない時代から、企業様のブランディングやマーケティングを推進するコンテンツの企画・制作を通して、様々な事業課題の解決をサポートしてまいりました。
弊社の強みはズバリ「編集力」。雑誌・書籍・Webなど各種媒体での経験豊富な編集者やディレクターが集い、クライアントと一致協力しながらユーザーの興味関心を喚起する魅力的なコンテンツを創り上げる手腕には高い評価を頂いています。オウンドメディアの記事作成はもちろん、紙媒体での連載企画、タレントや著名人を起用した企画など多彩な制作実績があり、その「引き出し」の多さも編集力の一つと自負しております。
さらにコンテンツ単体の企画制作だけでなく、WebマーケティングやSEOの基本的な考えに基づくサイト設計・構築、クライアントの事業方針やマーケティング戦略を踏まえたオウンドメディアの全体設計・コンサルティングなど幅広いサービスをご提供しています。
スプーのオウンドメディア運用事例のご紹介
これまでスプーが手掛けてきたオウンドメディア制作・運用実績の一部をご紹介いたします。オウンドメディアの運用代行をご検討中の方は、これらの事例を通して私たちの企画力・制作力を知っていただければと思います。
事例1:高品質の情報コンテンツで企業活動をブランディング
背景と課題
クライアントは医療機器の「画像診断装置分野」で圧倒的なシェアを誇る業界のリーディングカンパニーです。一方で同社は高齢化や過疎地域の医療といった社会問題に真摯に向き合い、全国各地の医療現場で機器の導入を進めています。
こうした企業活動に取り組む社員の奮闘をWebサイト内でコンテンツ化し、同社のコーポレートメッセージと結びつけることでブランディング施策の軸とするというのが本件で与えられた課題でした。
施策
社会的意義の大きいクライアントの取り組みを「ブランドジャーナリズム」的切り口で発信していく手法をご提案。機器を導入した病院に綿密な取材を行い、医療現場が抱える問題と解決へのプロセスを伝えるインタビュー記事でオウンドメディアを構成しました。
弊社では企画協力・取材・撮影・原稿作成からメディア構築までを一気通貫で対応しました。クライアントの製品や社員がいかに課題解決に貢献しているかをアピールする、濃密で説得力のある記事コンテンツは、弊社の強みである「編集力」がいかんなく発揮されたものです。
事例2:タレント・著名人とのコラボで地域の魅力を発信
背景と課題
クライアントは熊本県人吉球磨地域に本社がある酒造メーカーです。
この地域は、2020年7月に大規模な洪水の被害を受けました。クライアントはこの地域の復興に貢献するとともに、地元の町が持つ長い歴史や豊かな文化の価値、魅力を全国に積極的に発信していきたいという思いを持っており、これをオウンドメディアで実現するのが弊社の課題でした。
施策
クライアントとディスカッションを重ねた結果、人吉・球磨地域の文化や魅力を熟知している著名人を探し出し、個々の視点でじっくりと語っていただくという企画に至りました。
弊社では様々な分野で活躍している、当地を愛する文化人・タレント・俳優等へのアサインを行いインタビューを実施。キャスティングから取材・撮影、原稿制作、サイト制作までトータルに担当しました。
さらに地元新聞社の協力を経て新聞紙上でもコンテンツを同時掲載。より多くの方々に、この取り組みやオウンドメディアに触れていただく機会を創出できました。
事例3:長期連載のフリーマガジンが街のブランディングに貢献
背景と課題
クライアントは東京都内の大型複合施設「恵比寿ガーデンプレイス」を開発・管理・運営する不動産管理会社です。東京・恵比寿エリアを代表する同施設は、上質な大人の文化が感じられる個性ある街として今なお多くの人たちに愛されています。
この街が体現している価値観やライフスタイルを多方面に発信することで、より多くの方に共感や憧れを持っていただき、恵比寿ガーデンプレイスに対するロイヤルティの向上を目指したいというクライアントの要望がありました。
施策
同施設の魅力を発見・発信するオウンドメディアとして、ブランディングマガジン「YEBISU STYLE」を2005年に創刊。弊社は本誌の編集業務に創刊以来携わらせていただきました。
ショップやレストランの情報を伝えるパンフレットと違い、街が提案するライフスタイルや文化を自ら体現している人物を通して、街の新しい魅力に気づいていただくというアプローチを選びました。
本誌は2020年にコロナ禍の影響で休刊となるまで15年間連載し、オウンドメディア自体がこの街の付加価値の一つといえるコンテンツに成長しました。
事例4:オウンドメディアでの流入増とサイト内導線の改善
背景と課題
クライアントは企業向けICTシステムの導入支援を行う企業です。各種ソフトウェアや電子デバイス、工場向けのロボット・自動化導入など様々なソリューションを提供されています。
本件でクライアントから頂いた要望は、同社の多種多様なサービスのカタログ的な内容であったコーポレートサイトを、集客につながるBtoBマーケティングのプラットフォームにリニューアルしたいというものです。
施策
まず集客施策として、オウンドメディアを構築・運用し検索行動からのユーザー流入増を目指しました。先進的なITトレンドや業界最先端の技術など、様々なITプロダクトを取り扱う同社ならではの記事コンテンツを掲載。リニューアル後は訪問ユーザー数が50%以上増加し、セールスリード獲得に貢献しています。
さらにWebサイト内の膨大な製品情報を徹底的に整理し、導線を改善しました。サイト来訪者が求める情報にアクセスしやすく、事業内容や製品への理解を促進します。
オウンドメディア運用にとどまらず、Webマーケティング全体を俯瞰して改善のご提案ができるのも弊社の強みです。
オウンドメディア運用代行で大切な3つのポイント
今回は私たちスプーのオウンドメディア運用実績をご紹介させていただきました。
ここにあげたものの他にも、幅広い業種・業界で運用代行の実績がありますので「うちのようなケースでも協力してもらえるかな?」などお考えの運用担当者様はお気軽にお問い合わせください。
最後に皆様にお伝えしたいのは、弊社のどのケースにおいても、オウンドメディア運用を成功させるために大切なポイントは共通しているということです。ここで一つずつ簡単にご説明いたします。
①目的
第一に「自社は何のためにオウンドメディアを立ち上げ、運営するのか」という目的を明確にします。
集客や売上アップ、ブランディングなど、何を目的とするかはビジネス戦略や経営状況によって様々ですが、重要なのはできるだけ具体的な目的を設定するという点です。単に「サイト流入を増やしたい」ではなく、「この商品の販売数を増やすために、○○○に関心のあるユーザーの流入を50%増やしたい」といった具合です。
そしてオウンドメディアに関わる全ての人が、成し遂げるべき目的・目標を共有し目線をそろえる必要があります。目的がしっかりしていれば、どんなターゲットを狙うか、どんな記事を書くかといった戦略面もスムーズに決めていけます。
②成果指標
目的が定まれば、その達成までの通過点における成果指標(KPI)を設定する必要があります。
カスタマージャーニー(顧客が自社の商品やサービスを認知してから購入・利用するまでの過程)を意識して、顧客の心理状況に応じて成果指標を設定します。例えば、市場認知が重視される集客段階ではページビューやユーザー数を、一定のリードが獲得できている段階では事業課題解決に直結するコンバージョン数をKPIに設定するケースが多いです。
こうした成果指標が適切に設定されていると、オウンドメディア運営においても正しい意思決定ができ、より早く目的達成に近づけるでしょう。
③運用体制
オウンドメディアは成果が出るまでに時間のかかる施策です。関係者は目先の動きだけにとらわれず、目標に向かって長期間にわたり運用を続け、コンテンツを成長させていかねばなりません。そのためには、適切で安定した運用体制の確立が不可欠となります。
通常オウンドメディアを運用するためには次のような業務が必要です。
- プロジェクト全体の統括
- 進行管理
- 記事の作成
- Webサイトデザイン
- アクセス解析
- SEO施策
- CRO(コンバージョン率最適化)施策
こうした様々な業務を円滑に進められるよう、社内体制を整え担当者を設定していきます。限られたリソースの中で必要な人員を確保するには関係者や上層部の理解や協力も欠かせません。
私たちスプーのオウンドメディア運用代行では、クライアントとの丁寧なヒアリングを繰り返して意思疎通を密にし、ビジネス戦略を十分に理解した上で運用の目的とメディアの方向性をご提案させていただきます。また、目的達成を推進するための成果指標の設計や運用体制の構築もお任せください。
戦略設計からクリエイティブ、運用サポートまで、オウンドメディア運用に関する全てを一気通貫で対応可能です。成果を出せるオウンドメディアを、ぜひ私たちと一緒に作り上げていきましょう!